朝日小児童の学習 ボランティアが支援

朝日村の朝日小学校は本年度、学校支援ボランティア「あさひっこわくわくサポート隊」が授業のサポートに入る「ボランティアの日」を定期的に設けている。児童の登下校見守り、本の読み聞かせといったボランティア活動が定着する一方、授業の支援に入る例は少なかったため、児童・教職員とボランティアが関わる機会を増やし、連携を深める取り組みだ。
5~6回ボランティアの日を設け、隊員は1こまを目安に支援に入る。算数、国語、家庭科の調理実習など各学級担任の要望に沿い内容はさまざまだ。
先月下旬には2年、3年、6年、特別支援学級に隊員12人が数人ずつ入った。国語の書写に取り組んだ6年の授業では隊員が「のびのび書けていていいよ」「字のバランスを意識するともっと良くなる」と児童にアドバイス。特別支援学級では校内販売会で売るクリスマス小物の制作をサポートした。
隊には地域住民や保護者約50人が登録。定着したボランティア活動がある一方で、授業への支援は「協力依頼が直前になってしまい声を掛けにくい」「誰に頼んだらいいか分かりにくい」といった声が校内で上がっていた。調理実習や書写の授業で支援を依頼した6年担任教諭は「特に道具を使う授業など、担任1人では目が届かない部分をサポートしてもらえてありがたい。子供の学びの充実にもつながる」と話す。
清水義浩教頭は「コミュニティ・スクールの一環で学校や児童、地域がより柔軟に関わる体制や雰囲気をつくり、持続可能な活動にしていきたい」としている。