山雅つかむぞ昇格 プレーオフ決勝 あすアウェーで富山戦

サッカー松本山雅FCは7日、残り1枚のJ2切符を懸けカターレ富山とプレーオフ決勝を戦う。4年ぶりの返り咲きに向けて是が非でも勝たなければならない。大一番の舞台は富山県総合運動公園陸上競技場(富山市)で、地域の思いも背負って積み上げてきた全てを90分間に注ぐ。
リーグ戦を5連勝で締めた勢いは、先行されながら追い付いた準決勝でものを言った。富山戦の準備はここまでにない締まった空気感の中で進み、決戦を控えた各選手の状態は良い。
ハードワークが浸透する富山はリーグ戦の平均失点が0・94点。4―4―2が基調の堅陣を、システム上のずれが生じるサイドの攻防で先手を取って攻略できるか。引き分けで昇格できるリーグ戦の年間順位に伴う優位性が相手にある分、先制点の行方もこれまで以上に鍵になる。
松本山雅は勝つことでのみJ2への扉が開く。崖っぷちから盛り返してつかんだチャンスに「最後は笑って終わりたい」とする樋口大輝。副主将を担った常田克人は「総合的なチーム力で富山を倒して上がりたい」とし、佐相壱明は「勝って昇格というのは一番盛り上がる」。菊井悠介主将は「全ての人に支えられて昇格に手が届くところまで来たチームのキャプテンをやらせてもらえている。恩返しができるように」と勝利の先に待つ歓喜の瞬間を見据える。