政治・経済

塩尻駅前の市営駐車場 利用好調 上半期実績 最多だった昨年度を通年で上回る見通し

利用が伸びている塩尻駅前の市営駐車場(東口)

 塩尻市営駐車場のうち、JR塩尻駅の駅前広場の利用が伸びている。本年度上半期に東口と西口を合わせた駐車台数は7万8933台だった。新型コロナウイルス禍の影響がなかった令和元年度以降、最多だった昨年度(14万7360台)の60・5%の水準に半年で達しており、通年で上回りそうだ。半面、大門駐車場はコロナ禍の影響から脱していない。
 駅前広場の2駐車場は、会社員の出張などによる利用が増えているようだ。行き先で宿泊したとみられる24時間以上の駐車は元年度に842台だったが、昨年度は1198台に増えた。2年度は128台に落ち込んだが急速に回復し、コロナ禍前以上の水準になっている。
 大門は4年度の33万720台に対し、昨年度は33万9407台で2・6%の微増だった。コロナ禍前の令和元年度には46万724台が駐車し、平成の終わりから令和にかけては毎年、40万台代半ばで推移していた利用が戻り切っていない。
 コロナ禍に加え、建物がつながっている市民交流センター・えんぱーくが改修工事中であること、ウイングロードビルのテナントが3年2月に撤退したことが影響しているとみられる。通常、えんぱーく利用者の駐車は月間で3500台程度と多い。来年1月の改修終了後も周知に一定の時間がかかるとみられることから、駐車場利用の回復の足取りが鈍くなるとの見方がある。