安全意識高揚 「手形」で促す 木曽署 啓発品の木札作製

木曽警察署は、通行手形に見立てた木札に安全への注意の文言を入れた啓発品「木曽警察署安全安心手形」を作った。旧中山道が通り、木の文化が盛んな木曽の地域性を取り入れた啓発品で、安全意識の高揚を促す。各種広報活動などで配布していく。
上松町産の木曽ヒノキを使い、縦6㌢、横3㌢。注意の文言は4種類あり▽詐欺被害防止▽山岳遭難防止▽交通安全▽110番の適正利用―のいずれか一つについて札に記す。反対の面には県警シンボルマスコット・ライポくんのイラストを入れた。業者が木を加工し、署員が文言のはんこを押してひもをつけた。
同署地域・交通課の小野寺健一巡査部長(41)が発案した。啓発品に使う木材の産地の上松は、伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿を20年に1度立て直す「式年遷宮」で使う御神木が切り出される地だ。来年には次回遷宮に向けた奉祝行事・御神木祭が予定されており、こうした動きから木を生かした啓発品を着想した。
木曽にちなんだグッズで親しみを持ってもらい「日常の中でふと見て、注意の意識を思い出してもらうことにつながれば」と願う。
400枚を準備し、今後も様子を見て作成を続ける予定。