松本市会が議会改革度で全国4位 早大研調査 高校生との交流が高評価
早稲田大学デモクラシー創造研究所が調査した全国の地方議会を対象とした昨年の「議会改革度」で、松本市議会が全国4位(前年11位)に入った。地域住民や高校生の声を積極的に取り入れ、政策提言する姿勢などが評価され、中部地方(9県)では1位になった。
松本市議会は高校との交流事業が高い評価を得た。平成27(2015)年度から松本工業、翌年度からエクセラン、令和3年度から梓川の各高校と交流を続けており、意見を議会に反映してきた。
四つの常任委員会が毎年度それぞれテーマを決めて研究調査を実施し、議員間での政策討論会を実施した上で市長に政策提言をする活動も評価が高かった。上條温議長は「長年にわたって議会改革に取り組んできた成果。全議員の協力があってこそ高い評価を得られた」と話した。
全国1788の都道府県、市区町村議会を対象に調査し、1544議会の回答に基づき、判定した。「政策力の強化」「主権者の参画」「議会機能の強化」の3分野を軸に全53問を尋ね、取り組みを数値化した。