生坂中1年生の栽培学習スタート 模擬会社で販売も

生坂村の生坂中学校1年生(担任・荒江淳教諭、11人)によるブドウの栽培体験学習が学校近くの畑で始まった。毎年恒例で、今年は模擬会社を設立。生徒が育てていくブドウを、どのように魅力ある商品にして売るかも学んでいく。
ブドウが特産の生坂村ならではの学習で、種なし巨峰の手入れから収穫までを実践で学ぶ。昨年度は探究型の学び「Ikusaka学」の一環で、初めて村内の道の駅いくさかの郷に出荷・販売した。本年度はより発展させた形で、村内のブドウ農家・瀧澤学さん(41)を講師に経営的な視点で学習する。
生徒たちは、秋の収穫に向けて芽かきや枝の誘引、房づくりなどの作業に取り組むだけでなく、村内のブドウ栽培の歴史や特色を調べたり、村産ブドウの魅力をより実感できるデザインやコピー、PR手法などを考えたりした上で販売に挑む。
4月28日は新年度最初の作業となるブドウ棚への雨水よけのビニールシート掛け作業があり、生徒たちは協力してビニールを広げていた。「ぶどう作る部」の部長となった藤澤幹人さん(12)は「みんなで協力しておいしいブドウを作り、生坂の魅力として知ってほしい」と張り切っていた。