塩尻・もみじ山にベンチ 両小野中の生徒が手作り

塩尻市北小野の組合立両小野中学校の生徒が15日、地元の相吉もみじ山に、ベンチ1台と、ごみの持ち帰りなどを呼び掛ける看板2枚を設置した。担当した生徒5人が現場を見て発案し、一帯を所有する北小野財産区(横沢澄人議長)に相談した上で手作りした。
同校は、地域の課題解決に主体的に取り組むアントレプレナー学習に、全校で取り組んでいる。看板などは地域の自然グループの環境整備班が作った。
ベンチは座面が幅180センチ、奥行き40センチほどで、脚部は小野御柱祭の際に学校に分けられたご神木で作った。水芭蕉池越しにモミジの林が見られる場所に置いた。ごみ持ち帰りを呼び掛ける看板は池の横にあるあずまやに、足元に注意を呼び掛ける看板は展望台に設置した。
これまでに2回、現地に来て、もみじ山に足りないものや効果的な設置場所などを考えた。学校で財産区関係者に自分たちの考えを伝え「防腐をしっかりして」などの助言を得た。財産区事務局長の六井雄三さんは「財産区の皆さんが喜んでくれている。今日の活動を議員に伝えたい」と話した。
ごみを「持ち帰る」という言葉から、看板にカエルのイラストを描いた1年生の唐木涼那さんは「もみじ山が"きれい"を保てるようにと考えた」と話した。班長で3年生の青木乃信君は「思ったよりもうまくできた。もみじ山を、全国に知れ渡るようにしたいという思いがある」と望んでいた。