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塩尻の5ワイナリー金賞 日本ワインコンクール

金賞のワインを持つ塚原社長(前列左)、武居副社長(同右)、稲垣代表(後列右から2人目)、齋藤所長(同3人目)、小林副本部長(同4人目)

 国産ブドウを100%使用して国内で醸造された「日本ワイン」の品質などを審査する日本ワインコンクール2024で、県産ワインが3年連続で全国最多となる11銘柄で金賞を受賞した。金賞を獲得したワイナリーの代表らが31日、県庁を訪れ、関昇一郎副知事に結果を報告した。
 金賞受賞ワインを醸造した七つのワイナリーのうち五つが塩尻市にあり、塩尻のワインが高品質で良質な味わいを楽しめることがあらためて示された。
 いずれも塩尻市の、井筒ワインの塚原嘉之社長(金賞受賞は2部門3銘柄)、いにしぇの里葡萄酒の稲垣雅洋代表(同1部門1銘柄)、サントリー塩尻ワイナリーの齋藤卓所長(同1部門2銘柄)、林農園の武居仁副社長(同1部門1銘柄)、メルシャンのシャトー・メルシャン事業本部の小林弘憲副本部長(桔梗ケ原ワイナリー、同1部門1銘柄)らが関副知事と懇談した。
 懇談後に会見した各ワイナリーの代表らは、塩尻市で上質なワインが醸造されている背景について、明治時代から続く歴史や経験で培われた技術、ブドウ栽培の適地で地域を挙げて上質なブドウを育てようという情熱や文化、行政の積極的な後押しなどを挙げた。新たなワイナリーを育てようという仕組みが出来上がっていることも挙げられた。
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 懇談に引き続いて、県ワイン協会と、ボトルに残ったワインを酸化させずにグラスワインを提供できる機器を開発した米国の企業が、地域活性化に向けた連携協定を締結した。