生坂中1年生栽培の巨峰 道の駅に初出荷・販売
生坂村の生坂中学校1年生が栽培に取り組む種なし巨峰が12日、初めて村内の道の駅いくさかの郷に出荷・販売された。生徒7人が手塩に掛けて育て、自らデザインした手作りラベルが貼られた旬のブドウが、道の駅内直売所の「ぶどう部屋」をにぎわせた。19日も第2弾を出荷し、生徒自身が店内でPR販売を行う予定だ。
毎年1年生が、村特産のブドウへの理解を深めようと、春の枝誘引や夏の袋掛けなど、一通りの工程を実践しながら巨峰を育てている。今年は生産者の仕事や思いをより深く学ぼうと初の出荷・販売を計画。道の駅に団体登録して作業に臨んだ。
12日は21房を収穫。教室で計量し、400グラム未満を350円、400グラム以上500グラム未満を500円、500グラム以上を600円で販売するよう生徒たちで価格を決めて出荷した。ラベルは生徒たちが考案した写真付きの4デザインを貼った。
家族がブドウ生産者の中村光稀さん(13)は「プロの目から見れば劣っているかもしれないけれど、大粒で甘い想像以上の出来栄えに育った」と喜び、「自分たちが作ったブドウを楽しんでもらえれば」と願った。
19日の第2弾の出荷では、残る約100房から厳選する。売り上げは学習活動に役立てる。