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桃介橋完成 100周年 祝おう 南木曽の宝 読書発電所も 来月21、22日 多彩な催し

町のシンボルとして親しまれる桃介橋。100周年記念イベントが催される

 南木曽町の桃介橋と読書発電所の完成100周年を記念したイベントが9月21日と22日、両施設の周辺を会場に開かれる。どちらも近代化遺産として国の重要文化財に指定されており、多様な企画で地域の宝の節目を祝う。

 桃介橋は大正11(1922)年9月、木曽川水系に多くの発電所を造った実業家・福沢桃介が、読書発電所建設の資材運搬路として木曽川に架けた。翌年に発電所が完成し、当時日本一の発電量を誇った。
 記念イベントは町と町教育委員会が主催。両日とも橋近くの「福沢桃介記念館・山の歴史館」を無料開放する。21日は午前10時から、遠山高志・町博物館名誉館長が歴史を解説案内する無料講座が同館集合であり、橋などを巡るスタンプラリーも催す。
 発電所は21日に通常非公開の内部を開放する。近くの南木曽会館で10時から、町茶道部のお点前披露や、ふるさと体験木曽おもちゃ美術館(木曽町新開)の出張企画がある。隣の渡島総合グラウンドでミニSLの乗車企画を両日に催し、キッチンカーが出店する。
 新型コロナウイルスの影響などで今年の開催となった。町教委は「多くの方に楽しんでもらい、盛り上げたい。貴重な遺産を未来へつなぐ思いを再確認する機会にもなれば」と話す。
 詳細は町観光協会のホームページにも掲載している。問い合わせは町教委(電話0264・57・3335)へ。