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塩尻・片丘の竹林整備 韓国のボランティア団体が支援 能登地震被災地支援呼び掛けも

広さ約200平方メートルの竹林で伐採作業を手伝う会員たち

 韓国・ソウル市のキリスト教信者でつくるボランティア団体「Hiチーム」が26日と27日、塩尻市片丘で、竹林の整備作業を手伝っている。国内外で災害に遭った地域の支援活動をしているが、塩尻には韓国出身の知人が暮らすことから訪れた。竹が伸びて管理に困っている市民の手助けをするだけでなく、能登半島地震の被災地支援のための催しも行う。

 20~40代の6人が、竹林の所有者から伐採を請け負った森林整備奉仕団体・一期会の古田今朝芳会長=塩尻市広丘野村=の指導で、刈られた竹を指定場所に運ぶ作業などをしている。大学生、スポーツトレーナー、画家など職業はさまざまで、竹を扱うのは初めてだが、学生の徐主栄さん(26)は「大変だけど、やりがいを感じる」と張り切っている。
 塩尻聖書教会の牧師で、能登の被災地で支援活動をした金道均さん(37)=同市広丘吉田=がチームを招いた。「日本と韓国の友情を育むきっかけになったら」と話している。
 金さんは毎週、片丘の古民家の部屋を借りて礼拝の場を設けている。古民家の住人で、自然環境の学習の推進などに携わる環境ファシリテーターの村松泉さん(60)が、金さんに一期会を紹介した。
 チームは29~31日午前11時~午後5時に古民家で、韓国の伝統茶や菓子を提供するカフェを開く。収益の全額を、能登半島災害復旧支援に充てる。