教育・子育て

科学の面白さに瞳輝く 信大理学部が子供向けイベント

体験を通して科学に親しんだ催し

 信州大学理学部は3日、松本市旭3の信大松本キャンパスで、夏休み恒例の子供向けの催し「信州サイエンスフェスタ」を開いた。教員や学生らが日頃の研究などを生かした25のブースを用意し、子供たちが実験やものづくりを通して科学の面白さを体感した。

 塩と氷で凝固点を下げて色水を急速に凍らせる実験や、LED(発光ダイオード)ライトを光らせる電子工作など子供の関心を引く多彩な内容がそろった。乳化の実験では、大量の豆乳と油は分離するのに、少量ずつ合わせると混ざることを確認。指導役の学生に質問して熱心に学ぶ姿も見られた。
 同市の本郷小学校5年生・玉置大悟君(10)は「豆乳と油が分離せずに混ざることを初めて知った。理科は好きなので、楽しい」と喜んでいた。
 自由研究の相談会や270万年前の巨大なクジラ化石の特別展示などもにぎわった。実行委員会は「科学に感動する経験をしてほしい。自分でいろいろなこと考えるきっかけになれば」としている。