カレーで広がる支援の輪 朝日村でカレー大作戦スタート

朝日村の住民団体や飲食店が手作りしたカレーライスなどを住民へ提供する「朝日村カレー大作戦―みんなの食堂プロジェクト」(全10回)が20日、西洗馬防災センターを皮切りに始まった。食を通じ子供や保護者、地域の人がつながる場をつくり、子育て支援の輪を広げることを目指した取り組みだ。活動は2年目を迎えて地域に浸透しつつあり、初回から親子連れらでにぎわった。
初回は昭和28(1953)年生まれの男性でつくる「二八会」が具材たっぷりのカレーを手作りした。昼時に合わせて午前11時半から配り、18歳以下無料、大人300円で計113食を提供した。
会場で食べるか持ち帰りかを自由に選べ、子供たちと会場で味わった男性は「大鍋で作るからか家で食べるカレーとはまた違ったおいしさがある。子供も大人も食べやすい味でいい」と喜んだ。寄付された野菜や、フードバンク事業を活用した食料・日用品配布も行った。
来場者から「おいしい」と感想を聞いた二八会は「真心を込めたからね」と笑い合った。会員の男性は「気心の知れた仲間と作る時間は楽しい。作り手も楽しみながらやることが大事だと思う。元気な限り協力したい」と話した。
来年1月まで村内公民館などで巡回開催する。