元気に学校登山 開成中1年生が乗鞍岳へ
本格的な夏山シーズンを迎え、松本市の開成中学校1年生約100人が18日、北アルプス・乗鞍岳(3026メートル)を目指す学校登山を実施した。梅雨明けと重なり青空が広がる中、肩ノ小屋口から最高峰の剣ケ峰を目指して一歩一歩登った。
登山口で生徒たちは「意外と寒い」「空気がおいしい」などと体全体で山を感じ、列の前後の友達と和気あいあいと話しながら少しずつ歩いた。登山初挑戦の小笠原美虹さん(12)は「諦めずに最後まで登りたい」と意気込み、同行した中川由香里校長は「松本は岳都であり、本校は北アルプス全てを見渡せる学校。(自然を)五感でしっかりと味わってほしい」と願っていた。
中信地方の中学校で恒例だった学校登山だが、実施する学校が減少している。県教育委員会によると、本年度に学校登山を計画している県内の中学校は全体の3割ほどで、昨年度よりやや減った。県山岳総合センター(大町市)の傘木靖所長は「新型コロナウイルス禍前から減少傾向にある。県内には素晴らしい山があり、登山を再開したい学校にはアドバイスしていきたい」と話している。