教育・子育て

筑北中2年生、観光考える

木藤支配人(右端)の案内でシェーンガルテンおみを見学する筑北中2年生

 麻績村の筑北中学校2年生13人が9日、地元の村温泉宿泊施設・シェーンガルテンおみを見学した。村の観光を盛り上げるために何ができるか具体的に考える探究学習の機会として初めて企画した。生徒たちは夏休み以降の2学期中に、練り上げたアイデアを施設側へ提案する予定だ。

 2年生が例年、同施設で職場体験をしている縁もあって、施設側から「観光につながる良いアイデアがあれば」と声が掛かり、全員で見学することにした。生徒たちはレストランで昼食を試食したほか売店や客室、浴室も見て、木藤七重支配人から施設の魅力や接客の工夫について説明を受けた。敷地内も散策し広い庭園や隣接するアカマツの村有林の有効活用策を考えた。
 見学中に早速、アカマツ材を使ったサウナや庭園内を使ったジップライン、温室での植物園などの多彩なアイデアが挙がった。渡辺遥陽さん(14)は「おいしいご飯ときれいな庭園が魅力の宿だと思う。もっと周囲の景色が良くなればお客さんも喜びそう」と話した。池田レニックスさん(14)は「明るい雰囲気の宿だと思う。一帯は眺めが良いので展望台を整備し散策ツアーを企画してほしい」と願った。
 筑北中では3年生になると村に政策提言もしている。木藤支配人は「今回の施設への提案が、村の活性化についてより深く考える土台となれば。若いアイデアを楽しみにしたい」と話していた。