松本国際が優勝候補の上田西破る 高校野球長野大会

第106回全国高校野球選手権長野大会は7日、継続試合1試合を含む1回戦9試合と、2回戦4試合を行った。中信勢は2回戦の松本国際が、昨夏王者で第2シードの上田西を零封で退けた。第1シードの東京都市大学塩尻は須坂に圧勝した。大町岳陽、松本工業、松本蟻ケ崎の3校は2回戦進出を決めた。
8日は2回戦12試合があり、中信勢は松本第一、松本深志、日本ウェルネス長野、南安曇農業、田川の5チームが登場する。
松本国際が一気に優勝戦線に躍り出た。第2シードで連覇を狙う上田西を4―0で撃破。昨夏、第2シードながらも初戦で涙をのんだ悔しさを1年越しに晴らした。
初回にいきなり流れを引き寄せた。1死3塁から木村龍之介(3年)が鮮やかな先制打。坂田精二郎監督は「打つべき時に打って流れを持ってきてくれた」とたたえた。
打線が早々に援護すれば、投手陣もおのずと力がみなぎる。「先制点のおかげで安心して投げられた」と先発の市川志生(2年)。最速タイの135キロをマークするなど力強い直球で押し、7回途中まで無失点に抑えた。8回に無死満塁のピンチを招いたが、その後は救援した主戦市川貴玄(3年)が後続をシャットアウト。勝利をぐっと引き寄せた。
「勝てば勢いに乗れる」と挑んだ一戦。優勝候補の一角を崩し、好スタートを切った。木村は「先輩たちの思いを背負って、一戦必勝でいく」と決意を語った。