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朝日村の夫婦が野菜や花の直売店「ひばり家」のオープンに向け準備

来年4月に花と野菜の直売店舗「ひばり家」を開設する青柳さん夫妻

 朝日村で農業を営む青柳勇樹さん(42)、由香さん(38)夫妻が、来年4月、西洗馬向陽台の畑の一角に、花と野菜の直売店舗「ひばり家」を開設する。消費者との触れ合いを広げ、地域の人に親しまれる店を目指して準備を進めている。今年はテストマーケティングとして花束や野菜ポット作りが楽しめるイベント・ワークショップを開いたり、生産者仲間と月1回の朝市などを計画したりしている。

 村出身の青柳さんは専業農家の3代目で、野菜や花きをJAや市場に出荷。由香さんは約10年間生花店で働き、実家のある松本市奈川で花の生産をしていた経験もある。「自分で育てた花で店をつくることが夢だった」といい、オープンに向け夫婦で3年前から宿根草やハーブを中心にさまざまな花々を育てている。店舗予定地の近くにガーデンがあり、現在は約100種以上を丹精。有機肥料でなるべく自然に近い形で栽培し、店舗では春~秋に自家栽培の切り花やブーケ、野菜を販売、冬は市場でセレクトした全国各地の花を取り扱う予定だ。出荷と並行して運営し作業場も兼ねる。
 テストマーケティングではこれまでに、母の日(5月12日)のシャクヤクブーケ作り、父の日(6月16日)に合わせた枝豆のポット作りを企画。新鮮な野菜、切り花やブーケも販売し、親子連れでにぎわった。
 店舗名のひばり家は、西洗馬でよく見られる野鳥のヒバリにちなんでつけた。青柳さんは「直接お客さんの顔を見て販売できることが面白い」と話し、由香さんは「季節を感じる花々や農家が丹精した産物の魅力を伝えたい。地域に根付き、生活に寄り添ったお店になれば」と願っている。