市民芸術館 企画多彩に 監督団の3人が松本市長を表敬

まつもと市民芸術館(深志3)の芸術監督団に就いた3人が3日、松本市役所に臥雲義尚市長を表敬し、今後の展望を語った。芸術監督の木ノ下裕一さん(演劇部門)と倉田翠さん(舞踊部門)、音楽などさまざまな芸術分野の魅力を発信するゼネラルアートアドバイザーの石丸幹二さんが、活動のコンセプトに掲げる「ひらいていく劇場」について今後の展望を語った。
芸術監督団は4月1日に着任し、21日に3人が司会を務める第1弾の公演を開催した。公演を振り返った団長の木下さんは「手応えと希望に燃えている」と述べ、倉田さんは「3人の絆が深まった」、石丸さんは「新しいことに挑戦する意欲を新たにした」と思いを語った。
木下さんは複数制の芸術監督団が松本ならではであることに触れ、「それぞれ柱(分野)があるが越境し、3人がコミットしてアイデアを出している。松本独自であり、先駆的な試みとして誇りをもってやっていきたい」とした。
臥雲市長は「3人のそれぞれの個性が混ざり合い、組み合わさって今までにないものが生まれることを望みたい」と期待した。
芸術監督団は本年度を「初めましての1年」と位置付け、それぞれの分野で公演を行う。来年10月以降に主ホールの改修工事が始まり、小ホール、オープンスタジオが改修で順次使えなくなることから、ミニコンサートやダンスワークショップ、古典芸能の講座といったアウトリーチ(出前公演)の開催を検討している。