連載・特集

2024.6.29 みすず野

 解散から半世紀以上がたった今なお、人気は健在だ。松本市にある音楽CD店で商品棚を眺め、他のアーティストとCDが並べられている幅を比べて、あらためてそう思った。世界の音楽史に名を刻むイギリスのロックバンド「ザ・ビートルズ」だ◆昭和41(1966)年のきょう、公演のため来日した。羽田空港に午前3時40分、飛行機が到着。法被を着たメンバーが手を振りながらタラップを降りてくる。ネットで検索すると、その様子を捉えた映像が見られる。スターの輝きを感じる、若い4人の姿がまぶしい◆検索ついでに同年の日本のヒット曲を調べてみた。「君といつまでも」加山雄三、「悲しい酒」美空ひばり、「柳ヶ瀬ブルース」美川憲一、「夕陽が泣いている」ザ・スパイダース、「想い出の渚」ザ・ワイルドワンズといった曲が出てきた。これらを今もカラオケでおはこにしている方、いるのでは?◆凶弾に倒れたジョン・レノンが残した録音を基に、メンバーが手を加えて新曲「ナウ・アンド・ゼン」を昨年の暮れに発売したのは、記憶に新しい。優しい歌声に耳を傾けながら、彼が訴えた「ラブ&ピース」を念じたい。