八十二銀・長野銀 松本市桐に初の共同店舗

令和8年1月に合併する八十二銀行(長野市)と長野銀行(松本市渚2)は27日、松本市桐3に設けた共同店舗の営業を始めた。共同店舗の設置は県内では初めて。個人・法人とも今後、両行との取引が順次一本化されることから、同じ場所で営業することで連携の円滑化を図る。
既存の長野銀松本北支店の建物に、八十二銀信州大学前支店(松本市桐2)を移転させた。フロアを二つに分け、八十二銀の13人、長野銀の3人の行員が勤務する。現金自動預払機(ATM)は両行の物を置く。
両行は近隣支店同士の連携をすでに始めており、八十二銀の山口浩子支店長は「(店舗の共通化で)さらに連携が取りやすくなる。経営統合の効果をいち早く感じてもらえたら」、長野銀の原寛明支店長は「長野銀だけでは提供できない付加価値を提供したい」と話す。
両行は共通する顧客の営業担当者らを一人にするほか、長野銀は合併に向けて6月末に個人ローン、12月末に事業性融資などの新規受付を終了して取引を徐々に一本化する。
他の支店は共同店舗化せず、近隣支店同士で連携を強化する。加えて合併時の店舗統廃合に向け、八十二銀と長野銀はそれぞれ店舗統廃合を進める。中信では6月10日に八十二銀の惣社支店(同市惣社)が松本駅前支店(深志1)に、8月26日には長野銀の松本東支店(埋橋2)が大名町支店(大手2)内に移転する。