田楽太鼓で米の豊作願う 三郷の水田で子供演奏

安曇野市三郷明盛の降旗賢司さん(37)の水田で26日、米の豊作を祈願する田楽太鼓の演奏が行われた。田植え作業が行われる中、松本市の本郷若獅子太鼓の小学生15人が力いっぱい太鼓を響かせた。
降旗さんが兄の寿春さん(39)、弟の清志さん(34)と共に若獅子太鼓を指導している縁で、東日本大震災のあった平成23(2011)年に始めた。5回行った後は休止していたが、今年は能登半島地震があり、「平穏な日常が普通ではない。みんなで豊作を祈りたかった」(賢司さん)と9年ぶりに再開した。
子供たちは、見事なばちさばきで「勇駒」「青空ばやし」の2曲を披露し、賢司さんが田植え機で苗を植えていった。松本の本郷小学校6年生・喜多宏平君(11)は「お米がいっぱい取れるように、力いっぱい演奏した」と話していた。
子供たちは、水田に入って田植えを体験したほか、昨年秋に同じ田んぼで収穫した米のおにぎりを味わった。