地域の話題

娯楽の街の復活目指す 松本の上土町・緑町・ナワテ通り パフォーマンス公演の場 地元団体が提供へ

「アーティスト倶楽部」の準備を進めるお城下町まちづくりコミューンのメンバー

 かつて芝居小屋や映画館があり、娯楽の街としてにぎわった松本市中心市街地の上土町、緑町、ナワテ通り(お城下町)で、パフォーマンス公演が常時できる環境をつくる取り組みが始まる。ジャンルを問わずアーティストを募り、劇場や屋外の広場で音楽や演劇、お笑いなどを披露してもらい、にぎわいを生み出していく。

 地元住民・商業者でつくる「お城下町まちづくりコミューン」が、市の「三の丸エリアビジョン」の実現を支援する民間組織・三の丸エリアプラットフォームのプロジェクトとして取り組む。
 「城下町・アーティスト倶楽部」と名付けた登録制で、同エリアでパフォーマンスを実演できる個人・団体であれば、居住地、プロ・アマは問わない。登録アーティストが参加できる音楽・演劇イベントの開催に加え、発表の場を求めるアーティストに会場の提案や管理者との橋渡しもする。
 プロジェクトサブリーダーで上土劇場支配人の永高英雄さん(61)は「発表できる場所に恵まれた地域だが、突然、路上でライブはできない。街が活動を応援していきたい」と語る。
 旗揚げイベントを6月23日に上土シネマで開く。リーダーで増田写真機店を営む増田博志さん(72)は「発表の場ができると捉え、多くの方に参加してほしい」と呼び掛ける。アーティスト登録は無料。希望者は上土商店街振興組合事務局(電話0263・36・2007、月・水・金曜日の午前9時半~午後3時)か、電子メール(sitamach@po.mcci.or.jp)へ。