政治・経済

旧校長用住宅を移住向けに 筑北村が来年1月から貸し出し

移住サポート住宅への整備を計画している坂北の旧校長用住宅

 筑北村は本年度、坂北の旧校長用住宅を活用した村移住サポート住宅の整備を計画している。移住に向け田舎暮らしを体験したい希望者に一定期間貸し出す期限付き居住施設で、来年1月の利用開始を目指す。移住希望者と地域住民の双方が参加できるワークショップ(WS)も計画中で、移住者の心配事でもあるDIYの基礎知識や地域との融和など、ソフト面からもサポートする考えだ。

 旧校長用住宅は、旧筑北小学校南隣にある築44年の木造平屋で、JR坂北駅から徒歩約6分と近い。計画では、村への移住を考えていて地域活動に参加協力する意思がある村外者向けに1週間~6カ月間、有料で貸し出す。
 WSは「筑北の週末」と銘打ち、5~11月に開き、参加者を随時募る。同住宅を教材にして断熱施工や壁塗り、ふすまの張り替えなど内装の改修作業を体験し、古民家への移住で役立つ実用的なDIY技術を学ぶ。地域おこし協力隊が開園した「ほくほく農園」などで農業体験も行う。
 担当する協力隊の飯塚るり子さん(35)も2年前に東京都から移住した。当時はDIY技術に乏しく、頼れる地域住民の知り合いも少なく苦労したという。「移住は大変だが楽しくもある。WSを通じ知り合いとDIY技術を増やしてほしい」と話し、「住民も交流を通じて移住者の苦労や悩みに触れ、手を差し伸べられる機会になれば」と願う。
 問い合わせは村企画財政課(電話0263・66・2111)へ。