地域の話題

朝日村、公設民営の診療所開設へ 令和8年3月、役場周辺に

村中心部の村役場周辺

 朝日村は令和8年3月末を目指し、公設民営の診療所(仮称・あさひ診療所)を開設する。開設に向け17日、開業医の公募を始めた。村内では現在医療機関が1カ所となっており、将来にわたり住民が身近な場所で医療を受けられる体制を維持するため、村に定住し地域に寄り添った診療所を運営する意欲のある医師を求めている。村が建設する診療所の建設地を検討している委員会は、村内全域から利用しやすい村中心部の村役場周辺に候補地を絞った。

 村は公募開始に合わせ診療所の規模など詳細を公開した。診療所は床面積約230平方メートルの木造平屋を予定し、医療機器は村がリースで用意する計画。隣接で医師が住む住宅(木造平屋、床面積約80平方メートル)を整備する。
 開業医の公募要件は臨床経験が10年以上ある35歳以上55歳以下の医師で、診療科は内科(小児科)。公募型プロポーザル方式で選定し、今月29日まで参加を受け付け、7月1日までに開業動機や経営理念をまとめた企画提案書の提出を求める。
 選考は小林弘幸村長、医師ら識者数人が7月中に行い、同月下旬に選定する。選定した医師に開業準備に携わってもらい、よりよい診療所運営を目指す方針だ。開業初年度は村が運営補助金を交付する。
 村は令和3年度から無医村にならないための検討を進めてきた。村住民福祉課は「地域に寄り添った医療や安定した診療所の運営を目指したい。意欲ある方に来ていただければ」としている。
 村ホームページで公募要項を公開している。問い合わせは村住民福祉課(電話0263・99・4102)へ。