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松本で芸術文化育みたい アーティストら団体設立

トークイベントへの参加を呼び掛ける藤原さんと小林さん(左から)

 松本市に住むアーティストや大学院生ら11人がこのほど、松本の芸術文化を市民と共に育んでいく組織として「まつもと市民アーツコレクティブ」を立ち上げた。22日に第1弾企画として「松本に息づく手仕事を聴く」と題し、松本押絵雛を制作販売するベラミ人形店(中央3)の三村隆彦さん、修子さん夫妻のトークイベントを開く。

 アーティストらが集い、令和4年1月から準備を進めてきた。「芸術文化を通して、街を育む」と掲げ、芸術文化活動に携わる人の支援や、市民が芸術文化に出会う場の創出、既存分野をまたいだ企画の立案に取り組む。
 メンバーの1人でデザイナーの小林萌さん(35)は「作品を消費する場だけでなく、アーティストと語り合い、深掘りできる場をつくっていけたら」と語る。劇作家で演出家の藤原佳奈さん(37)は「芸術や文化は、人が生きていくための手助けやパワーになる。派手な楽しいイベントもよいが、手仕事など地味なプロセスから生まれるものを大事にしたい」と話す。
 22日は、明治期に米蔵として建てられた池上邸土蔵(中央3)を会場に、午後2時から三村夫妻の人形作品を展示販売し、午後6時からトークイベントを開く。トークは予約優先で申し込みはQRコードからか、藤原さん(電話070・4002・5458)へ。