教育・子育て

小規模校の利点に関心 特認校になる明北小が24日に見学会

授業を見学する森の子の保護者たち

 来年度に安曇野市内全域から通学できる小規模特認校となる同市明科東川手の明北小学校(浅川浩校長、81人)に、個人や団体から問い合わせや見学希望が寄せられている。24日に「オープンDAY」と題して、申し込みをすれば誰でも見学できる初の企画を実施する。13日には同市穂高有明の野外保育森の子の保護者6人が見学に訪れ、少人数で学べる環境に関心を寄せていた。

 安松大介教頭が森の子の保護者を案内し、授業中の教室や休み時間の体育館などを巡った。小規模校の特性を生かすために1学年をおおむね20人以下とするため、学区外から受け入れられる児童は各学年5人程度となることを説明した。
 保護者からは小規模の利点についての質問が出された。安松教頭は授業で発言する機会が多くなり、新たな活動を始める場合に同学年の他クラスとの調整が不要で小回りが利く点を挙げた。一方、悩みとしては、クラス替えがないことなどから「多様な価値観に触れるということでは出会いは少なくなる」と述べた。
 森の子の保護者が見学を申し込んで実現した。保護者からは「全ての子供たちに目が届く。何かトラブルがあっても(担任の)他の先生も考えてくれる」「何か一つのものを作り上げる経験ができるのはすてき」などの声が聞かれた。穂高の望月彩子さん(40)は「先生に遊ぼうよと言えるのはいい」と笑顔を見せた。
 オープンDAYでは午前9時35分~11時半に入校、参観できる。市教育委員会は6月中に学区外から通いたい子供の募集日程などを示す。