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米作り講座 ゲームも活用 親子が農作業学ぶ 塩尻市 吉田地区でスタート

講座で種もみに触れてみる参加者ら

 塩尻市吉田公民館が主催する米作り体験講座が4日に始まり、初回は吉田地区センターで座学があった。地元の3家族11人が参加し、苗作りから代かきまでの作業を学んだ。講座は全7回で、ゲームソフトを活用した疑似体験を交えて、子供たちにも分かりやすく伝えるのも特徴だ。

 システムエンジニアで米作りは3年目という吉田四区の西川祐介さん(51)が座学の講師を担当。田植え前の準備作業を資料や画像を使って解説した。代かきには下ごしらえの「荒くれ」と、仕上げの「本代」があることを紹介。塩水を用いる種もみ(種にする米)の選別では、中身の詰まった良い種もみは沈むと説明した。米作りがうまくなると主人公が成長するゲームソフトも紹介。次回以降も活用するという。
 実技指導する吉田一区の松澤健治さん(74)と塩原孝壽さん(71)も交え、種もみに触れてみる場面もあり、もみ殻を外すとうるち米ともち米では玄米の色が異なることも知った。参加した山元幸治さん(38)は「田植えなどなかなかできない経験ができる。以前から気になっていた」と今後も楽しみにしていた。
 講座は11月まで続き、次回は田植えを体験する。