「太々神楽」迫力の舞 上松の駒ケ岳神社で例祭

上松町小川の駒ケ岳神社で3日、例祭が執り行われ、国選択無形民俗文化財・太々神楽が奉納された。駒ケ岳を望める快晴に恵まれ、迫力ある舞が大勢の見物客を魅了した。
この日は、神楽を構成する13座のうち12座が奉納された。午後一番には天の清浄と地の安全、人の和楽を祈る「四神五返拝」が披露された。天狗面を付けた4人が、矛や短剣を持って舞台の床を踏み鳴らしながら勇ましく舞った。舞い手全員が同時に高く飛び跳ねる見せ場では、四方からカメラのフラッシュがたかれ、舞い手の荘厳さに磨きがかかっていた。
地元の氏子衆16軒が神楽連(松原辰雄会長)をつくり、代々守り伝えている。会社員の男性は高校生の時から舞い手を務め、今回は愛知県豊明市から祭りのために駆けつけた。「同世代が(地区に)いない中、今後も祭りの担い手を続けていきたい」と話していた。