地域の話題

穂高神社に「安曇野みずもり女神」 イラストレーター・彩さんの作品をグッズに

安曇野みずもり女神を印刷したクリアファイル(右)とトートバッグ

 安曇野市穂高の穂高神社御船会館で、同市のイラストレーター・彩さん(33)が豊玉姫をモチーフに描いた「安曇野みずもり女神」のグッズが販売されている。豊玉姫は、穂高神社でまつっている穂高見命の姉とされ、統合失調症を患う彩さんの復帰を応援するために支援団体「安曇野みずもり」がクリアファイルとトートバッグを作成した。売り上げの一部は市の水関連事業に役立ててもらうため寄付する。

 安曇野みずもり女神は、あさぎ色の髪が印象的で、扇を持って舞っている姿で描かれている。クリアファイルはA4サイズ、トートバッグはクリアファイルがちょうど入る大きさで、トートバッグにのみ市内在住の書家の女性が書いた「水」の文字もプリントされている。
 彩さんは、フリーのイラストレーターとして働いていた令和2年11月に統合失調症になり、以降は仕事を請け負っていない。安曇野みずもり女神は日本神話が好きな彩さんが発症前にデザインしたオリジナル作品で、彩さんの希望もあって穂高神社に販売場所の提供を依頼した。
 同神社の権禰宜・等々力良勝さんは「神さまのつながりを知ってもらうきっかけにもなれば」としている。
 クリアファイルは400円(税込み)、クリアファイルとトートバッグのセットは2000円(同)で、御船会館出入り口に並べられている。