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広報あづみの 動画で手話版 安曇野市が月1回配信

タブレット端末に映し出された広報あづみの手話ニュース版

 安曇野市は本年度、動画「広報あづみの手話ニュース版」の本格配信を、ユーチューブの市公式チャンネルで始めた。1~3月に試行的に配信し、安曇野聴覚障害者協会などの意見を取り入れて改善を図ってきた。市が掲げる共生社会づくりの一環で、広報の中から安心・安全に暮らすための情報や手話・要約筆記の対応が可能な講座案内などを選んで約10分の動画にまとめ、月1回ペースで配信している。

 広報あづみの4月号の手話ニュース版は10分34秒で、防災用品の購入補助と、おたふくかぜ・帯状疱疹の予防接種の費用助成を紹介している。防災ラジオの写真や予防接種費用助成のチラシなども載せている。画面下の部分が黒い帯になっており、そこに白の字幕が表示される。
 昨年9月に安曇野聴覚障害者協会から「文字が苦手な人もいるので手話による情報提供も必要」との要望が寄せられた。動画は、手話通訳者の服装を黒に、背景を白にすることでスマートフォンの小さな画面でも見やすいように工夫している。
 手話ニュース版と同じ内容、時間で市職員が登場する「動画版」の配信も始めている。市秘書広報課の担当者は「市政をより身近に感じてほしい」としている。