地域の話題

短歌ブームを塩尻短歌館が紹介 企画展3日から

「短歌ブーム」自体を特集した雑誌

 塩尻市広丘原新田の塩尻短歌館は、3日に始める春の企画展で、話題の「短歌ブーム」を取り上げる。近年は雑誌の特集やテレビ番組で、短歌やブーム自体が特集される機会が増え、SNS(交流サイト)でも自作の歌を投稿する人が目立つなど盛り上がりを見せる。こうした状況を解説するとともに、松本地方でも愛好者を増やそうと短歌交流会も開催する。

 短歌を巡っては、発行部数が1万部を超えた歌集が複数あり、無料でオンライン歌会に参加できるウェブサイトも登場。新人賞では応募数が過去最多となった短歌雑誌がある。書店や図書館でも歌集コーナーが充実してきている。
 企画展では「X(旧ツイッター)が広げた短歌の世界」などの切り口で、昨今の状況と背景を解説。塩尻はゆかりのある近代歌人が多く、戦後は短歌を切り口にした市民運動、街づくりが進められてきた。こうした動きも紹介する。
 展示だけでなく、「短歌の里しおじり」を令和の時代にもつなげていこうと、特別企画として交流会を3回行う。5月26日午前10時~正午に短歌館で「短歌愛好者のつどい」を開き、短歌を本格的に始めたい人や歌人、愛好者が短歌について語り、知り合うきっかけとする。6月15日午後1時半~3時半には短歌を詠んでみたい人が気軽に作歌できる場「短歌をやってみたい人集まれ!」を同館で実施。7月6日午前10時~正午は同館で再度「短歌愛好者のつどい」を開催して交流を図る。同館の藤森円指導員は「一人でも多くの短歌愛好家が生まれることを期待する」と話している。
 企画展は7月7日まで(5月7日は休館)。午前9時~午後4時半。入館料300円(中学生以下無料)。交流会は無料。短歌館に電話するか、企画展のチラシにあるQRコードから申し込む。問い合わせは短歌館(電話0263・53・7171)へ。