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8年前の自分と再会 明北小卒業生が二十歳の節目にタイムカプセル開封

思い出の品々に接して笑顔の卒業生たち

 安曇野市の明北小学校で29日、平成27(2015)年度の卒業生が二十歳の節目に合わせ、学校の倉庫に保管していたタイムカプセルを開封した。22人のうちの11人と当時の担任教諭らが集まり、思い出の品々や自分に宛てたメッセージなどと8年ぶりに"再会"して思い出話や近況報告に花を咲かせた。

 プラスチック製の衣装ケースがタイムカプセルで、卒業写真や提出物チェック表、学級だより、反省文などが次々と出てきた。
 卒業生の中心になって開封を企画した専門学校3年生=明科七貴=は「小学校以来の交流ができてうれしかった」と思いを語っていた。開封準備に当たった看護学校3年生=明科東川手=は「記憶が物と一緒によみがえってきて、そういう場をつくることができてよかった」と、うれしそうに話していた。
 この学年は総合的な学習の時間に松枯れについて取り組み、学校の裏山に松枯れ材でウッドデッキを作ったりバス停待合所を木質化したりと地域で学びを深めた。担任だった水木勝俊教諭=堀金中学校長=は「あの頃の姿が鮮明によみがえってくる。地域に学んできた子供たち」と誇らしげに語っていた。