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5月3日公開の映画「水深ゼロメートルから」 松本出身の主演・花岡すみれさん「若者が共感できる映画」と語る 

ポスターを挟んで作品をPRする花岡さん(右)と山下監督

 映画「水深ゼロメートルから」が5月3日に全国公開されるのを前に、松本市出身の女優で主演の一人を務めた花岡すみれさんと山下敦弘監督が27日、市民タイムスの取材に応じた。現役高校生が手掛けた原作を映画化した本作について花岡さんは「田舎の女子高生が都会に憧れ、さまざまな思いを胸に学校生活を送る姿は長野の若者たちにも重なる。共感を持って見てもらえるのでは」と話した。

 花岡さんの故郷での先行上映(松本シネマセレクト主催)に合わせて、まつもと市民芸術館で取材に応じた。
 作品は高校演劇舞台化プロジェクトとして令和3年に上演された舞台を映画化した青春群像劇で、原作者は執筆当時高校3年の中田夢花さん。水が入っていないプールを舞台に、4人の少女たちの心の葛藤や解放が描かれる。
 「水深―」の舞台にも出演した花岡さんは本作で初めて映画のメインキャストを務めた。「同じ作品でも映画と舞台では全然違う。既に舞台を見た人にも新鮮な感覚で楽しんでもらえるはず」と話した。山下監督は「学生時代特有のなんとなく過ごした時間や社会人にはない人間関係、10代女子たちの空気感を作品に込めた。さまざまな世代、特に若い世代に見てほしい」と話した。
 市内ではイオンシネマ松本で上映される。

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