木曽の林鉄マップ完成 上松町観光協会 車両、遺構の場所示す
木材運搬の近代的な輸送手段として活躍した「木曽森林鉄道」の保存・活用事業に取り組んでいる上松町観光協会が、観光客向けの森林鉄道マップを作った。有名どころや、見つけやすい車両の場所を紹介するＡ４判４㌻のパンフレットで、２０００部を作製した。新緑を迎える時季に、木曽の発展を支えた近代遺産巡りに役立てもらう。
木曽郡内に保存車両がある木曽町、王滝村、上松町、南木曽町の９カ所を見開きの地図上で示した。郡内外の愛好家や自治体が撮影した車両の写真を添えてあり、一目でどこにあるかが分かる。比較的安全に訪れやすい「鬼淵鉄橋」「第一阿寺川橋梁」などの林業遺産の写真も掲載した。車両の種類や管理番号、製造所といった情報も巻末に載せた。
マップは上松町観光協会や王滝村観光案内所などで配布している。同協会の立野直緒さんは「これからの季節は被写体としても絵になる。どこを巡ろうか、旅程を立てる時にマップを役立ててもらえたら」と話している。
県地域発元気づくり支援金を活用した。問い合わせは上松町観光協会（電話０２６４・５２・１１３３）へ。