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舞台「女40歳 肉屋のムスメ」 松本で制作、稽古に熱

稽古に臨む小林さん(右)ら出演者

 松本市深志3のまつもと市民芸術館で、5月16~19日に上演する舞台「女40歳 肉屋のムスメ」の稽古が進んでいる。俳優で演出家としても活動する福士誠治さんが演出を手掛け、俳優の小林きな子さんや長野里美さんらとともに1カ月間滞在しながら作品に向き合う。地元劇団の俳優3人も出演する。

 郊外の精肉店を舞台に、店を切り盛りする主人公・ひなのと家族や友人らが繰り広げる会話劇で、ひなのと母親の関係性が軸となる。稽古は2週間ほど前に始まった。福士さんは俳優として松本の舞台に立ち、演劇が盛んな認識もあることから「ここで演出できるのは光栄」と話す。長期滞在は初めてで「まちとともに作る作品。松本で松本の俳優さんとできることもうれしい」と丁寧に臨んでいる。
 日常的な人間模様を描く点を魅力に挙げ、感情など脚本に書かれていない部分を大切に演出する。「のぞき見しているような感覚になり、見終わった後で心の変化がある作品になれば」と意気込む。
 主演の小林さんは、松本での制作に「チームワークが強くなる環境で、濃密な人間関係が詰まったものになると思う」と期待。「芯が通り、物語の中で一段階ステップアップする役。大切に演じたい」と意欲を見せる。母親役の長野さんは「いろいろな面を持った濃いキャラクターにしたい」といい、「松本は落ち着いたまちで、歩くのも気持ちがいい」と滞在も楽しんでいる。
 4日間で5公演を予定し、チケットは一般4000円。問い合わせは芸術館チケットセンター(電話0263・33・2200)へ。

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