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髙橋節郎生誕110年で記念植樹

生誕記念の桜を植える千笑さん(右)と橋渡教育長

 安曇野市の安曇野髙橋節郎記念美術館友の会は20日、穂高北穂高の同美術館で、同地出身の漆芸術家・髙橋節郎(1914~2007)の生誕110年記念植樹祭を開いた。友の会会員や市関係者ら25人ほどが出席し、駐車場の脇にコヒガンザクラの若木1本を植えて節目を祝った。

 節郎の命日(4月19日)に近い土曜日に毎年開催している「節郎忌」に合わせた。友の会の吉田満男会長は「節郎が亡くなったのは桜花の最盛期。桜をめでるとの意味を込めている」と語った。節郎夫人の千笑さん=東京都=は「木の中に節郎がいるかのよう」としみじみと語り、節郎が育った地で大きく育つことを願っていた。
 同美術館は市の施設のため、吉田会長から橋渡勝也教育長に桜を寄贈するための目録が手渡された。橋渡教育長は「大切に育て、立派な花が咲くことを楽しみにしている。芸術を志す皆さんの新たな芽を、安曇野から育んでいけたら」と思いを新たにしていた。
 同美術館敷地には生誕100年記念のコヒガンザクラも2本植えられている。