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塩尻の魅力を冊子で発信 「塩尻Komachi」発刊

塩尻を広く周知するために制作された冊子「塩尻Komachi」

 塩尻市はこのほど、市の魅力を多角的に伝える冊子「塩尻Komachi(こまち)」を発行した。市の認知度向上を狙った宣伝活動の一環で、県内で人気のタウン情報誌「長野Komachi」と連携し、思わず手に取りたくなるような洗練された雰囲気に仕上げた。4000部を発行し、若い世代の移住定住やUIJターンの促進活動に活用する。

 A4判色刷り43ページ。市の概要のほか、農業やワイン、木曽漆器など産業や文化、教育を豊富な写真や絵とともに紹介し、塩尻での暮らしを想像できるよう工夫した。世界で活躍する女子柔道家・出口クリスタさんら市とゆかりの著名な人物に焦点を当てたページもある。
 表紙は郷土料理の山賊焼きで、画像に光沢加工を施すなど目立つよう細部までこだわった。出版社の長野こまち(長野市)が企画・編集・制作で協力した。
 雑誌仕様の冊子発行は平成29(2017)年度以来で、制作に500万円をかけた。市は近年、デジタル媒体でのPRを強化する一方、「手に取ることができる」という紙媒体の価値を重視した。市内企業から採用活動で市をPRする資料を求める声もあったという。市やしおじり街元気カンパニーの移住相談で配布、市内企業に提供するほか、銀座NAGANOなど東京都内施設に設置する。
 市の移住定住政策は本年度、秘書広報課から地域づくり課に移管された。対面での移住相談会を昨年の1回から7回に増やすなど、首都圏や中京圏を中心に力を注ぐ方針だ。上村英文地域づくり課長は「冊子がファーストコンタクト(最初の接触)になる可能性がある。面白そうだと思ってもらえるきっかけ作りとしたい」と話している。

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