メーデーで賃上げ訴え 松本や安曇野で集会やデモ行進

労働者の祭典・メーデーの1日、中信地域では労働団体による集会やデモ行進が行われた。物価上昇を上回る賃金の引き上げ、雇用形態間や男女間の格差是正、戦後80年の節目として恒久平和の実現などを訴えた。
連合長野松本広域協議会(丸山正秀議長)などは松本市あがたの森公園で式典を開き、約500人が参加した。丸山議長は「中小企業ではなかなか大幅な賃上げに届かない。安心して働けるように求めたい」などと訴えた。戦後80年の節目に当たり「今も世界で紛争が絶えない。恒久平和を粘り強く訴えていかなければならない」と述べた。参加者はあがたの森から同市中央1の花時計公園までデモ行進も行い、「賃金上げろ!」などのプラカードを掲げて訴えた。
松本地区労働組合連合会(鈴木秀明議長)などでつくる実行委員会は、松本市中央2の中央西公園で集会を開いた。約190人が参加し、周辺道路でデモ行進をした。鈴木議長は集会のあいさつで、労働者が自由を求めて立ち上がったメーデーの歩みを振り返り、「法定労働時間の原則は1日8時間と定められているが実態は違う。働く者が団結し、自由な時間を勝ち取ろう」と訴えた。デモ行進では「働きに見合った賃金を」などと記したプラカードを掲げて歩いた。
安曇野市内では、南安地区労連から昨年改称した安曇野地区労連などでつくる実行委が、豊科公園で地区集会を開いた。加盟労組から約80人が集い、物価高騰を上回る賃上げなどを求め、連帯を深めた。