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GWの行楽予約が好調 昨年上回る入り込み予想

 ゴールデンウイーク(GW、4月27日~5月6日)が2週間後に迫り、中信地域の行楽・宿泊施設、大都市圏とを結ぶ公共交通機関は予約が増えている。今年は曜日の並びから連休が平日3日間を挟んで前後に分かれるほか、物価高が進むなど行楽には逆風だが、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類移行前だった昨年のGWを上回る入り込みとなりそうな所が多い。

 高速バス松本新宿線は、上りは27日や5月3日、下りは28日、5月5日などに満席の便が目立つ。予約は昨年を上回る勢いで、アルピコ交通は「乗務員の人手不足の状況にあるが、可能な限り増便対応したい」とする。
 ホテルブエナビスタ(松本市本庄1)は予約客室数が前年の約2割増となっている。予約の9割ほどが国内旅行者で、同ホテル広報は「長期の休みが取りにくいGWながら、予想以上に旅行需要が高い」と話す。
 コロナ禍中に高まった人気が一巡したともいわれるキャンプだが、松本市内のキャンプ場は連休後半の3、4日を中心にサイトが予約で埋まりつつある。宿泊費が高騰する中、割安感があるほか、各施設が力を入れるアクティビティーが魅力。美鈴湖もりの国オートキャンプ場(三才山)は湖でのサップ、ながわ高ソメキャンプ場(奈川)は釣りが人気だ。
 大手旅行会社のJTB(東京都)がまとめた旅行動向によると、期間中、全国の総旅行者数は前年比1.8%増の2332万人、総旅行消費額は物価高の影響で同11.2%増の9630億円が見込まれている。