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百楽桜 残雪の北アルプスに映える 安曇野・田淵行男記念館で見頃

見頃を迎えた百楽桜

 安曇野市豊科南穂高の田淵行男記念館で、百楽桜が見頃を迎えた。山岳写真家で昆虫研究者としても知られる田淵行男(1905~89)の言葉「一山百楽」から命名された紅しだれのエドヒガンで、濃いピンク色の花が来館者を出迎えている。

 「一山百楽(いちざんひゃくらく)」は山に登るたび違う発見があったとの気持ちが込められている。百楽桜も、近づいてつぼみと花の濃淡の異なるピンク色を楽しんだり、少し離れて残雪の北アルプスと写真に収めたりと、さまざまな表情を見せてくれる。
 記念館の遊水池では、ミズバショウやヒメリュウキンカも咲いており、春の訪れを感じる。中田信好館長は「桜に他の花も楽しめるので記念館を訪れてほしい」と話している。

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