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ピラミッド⁉波田に出現 正体はトンネル掘削土の山

階段ピラミッドのように積み上げられた狸平トンネルの掘削土

 松本市波田の梓川右岸にある、県が建設を進めている国道158号狸平トンネル(松本市安曇)の掘削土置き場が巨大な階段ピラミッドと化し、ドライバーの目を引いている。同トンネルは6月下旬の貫通を目指して工事が進んでおり、掘削土の山は今後さらに大きくなりそうだ。

 掘削土を積んだ大型ダンプが次々と出入りし、重機によってらせん状に積み上げられていて、横からは4段の階段ピラミッドのように見える。下2段と上2段は色が違い、異なる地層を掘っているのが分かる。
 狸平トンネルはカーブが連続する国道のバイパスで、稲核ダム付近の坑口から下流側に向かって堀り進められている。県松本建設事務所によると、現在は全長1060メートルのうち930メートル付近を掘削しており、残りは約130メートルとなっている。終点側の地質がもろいと想定されており、坑口では改良土による押さえ盛り土の施工も行われている。
 掘削土置き場には国が同国道奈川渡改良で建設した大白川トンネルの土の山もある。掘削土は今後建設される中部縦貫自動車道松本波田道路(島立~波田、5.3キロ)の盛り土に利用される。