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卓球ではつらつ10周年 波田の高齢者ピンポンクラブ

卓球を楽しむピンポンクラブのメンバー

 松本市波田体育館を拠点に活動している卓球クラブ「高齢者ピンポンクラブ」がこのほど、設立10周年を迎えた。旧波田町時代に地域のお年寄りが健康増進を目的に立ち上げたクラブで、入会条件は「70歳以上」だ。今も波田を中心に市内の77~89歳の15人が週2回、はつらつと卓球を楽しんでいる。

 毎週火・金曜日の午前9時に体育館に集まり、10分程度のプレーと休憩を繰り返す。笑い声は絶えないが、プレーそのものは真剣だ。設立当初は球をゆっくり打ち返すのが精いっぱいだった平林美代子さん(85)=波田=は「やればやるほど若返った」と息を弾ませる。
 若者に負けないプレーで、過去には市民スポーツ祭に出場した年もある。「70歳以上」という文句に引かれて入会した上兼力三さん(79)=梓川梓=は「若い頃にやっていた卓球をもう一度楽しみたい、という気持ちになった」と話す。卓球の後は、談笑したり、仲間のハーモニカに合わせて合唱を楽しんだりもする。
 設立時から会長を務める足立千恵子さん(89)は最高齢メンバーだ。高校生の時に国体に出場したという腕前で、卒寿(90歳)を前にしても衰えていない。「私が先に立って続けていけば、みんなも『まだやれる』と思えるでしょう」と快活に笑う。

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