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「マツモトゴールドラッシュⅡ」出演 地元中高生3人が稽古に熱

公演に向けて練習に励む大西さん、清水さん、内田さん(右から)

 松本市裏町に活気を取り戻そうと取り組む団体「信州松本うらまちレジリエンス・プロジェクト」の舞台では、プロの俳優に交じって地元の中高生3人がエネルギッシュな演技を見せている。うち2人は今春、俳優や声優を目指し松本を離れることになり、16日からの公演に向けて稽古に熱が入っている。

 3人は塩尻市の東京都市大学塩尻高校3年・大西来未さん(18)=松本市梓川、松本市の旭町中学校3年・清水ひかりさん(15)=松本市桐、通信制の屋久島おおぞら高校(鹿児島県)2年・内田和佳奈さん(17)=安曇野市三郷明盛。参加したワークショップで、アートディレクターの林邦應さん(63)に見いだされた。
 大西さんは、昨年から出演を重ね、演じる楽しさを知った。「(観客から)勇気や元気をもらえたと言われ、伝わったのがうれしかった」と話す。4月から日本大学芸術学部映画学科演技コースに進み、夢への一歩を踏み出す。
 学校になじめず、あまり通っていなかった清水さんは2年半前、ワークショップに参加した。その年の秋には公演にも参加し「(舞台は)別の世界に入っている感じがする。その世界を見てもらえるのがいい」と夢中になった。4月から声優を目指し、代々木アニメーション学院高等部(東京)で学ぶ。
 内田さんは人見知りが強く、当初はステージにも立てなかったが、講師が力ずくでひっぱり上げてくれた。「舞台から見た世界がきれいで、ふっきれた。もういいわという気持ちになった」と語る。
 公演「マツモトゴールドラッシュⅡ」は16日午後2時、6時、17日午後2時、スタジオ365松本うら町(大手5)で。

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