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さようなら森永給水塔 松本工場で撤去工事

撤去前(2月17日、左写真)と撤去後(2月26日、右写真)

 森永乳業松本工場(松本市鎌田2)にある給水塔の撤去工事が進み、26日までに塔が姿を消した。昭和42(1967)年に建設されてから約60年にわたって親しまれてきたシンボルだけに、撤去前にはその姿を記憶に残そうと、写真に撮る人の姿も多く見られたという。

 松本工場によると、17日に始まった撤去工事の前には、工場前を道行く人が足を止めてスマートフォンを向けたり、三脚を立てて本格的にカメラに収めたりする人がいた。
 撤去工事は足場を組んだ後、水槽や支柱を上から徐々に切断しながらクレーンで降ろした。球体状の水槽は直径が6メートルあることから慎重に作業を進めた。塔の前で「くつろいで」いる牛の置物は、そのまま維持される。給水塔に代わるシンボルとなりそうだ。
 永坂章工場長は「撤去前には多くの方から声を掛けていただき、あらためて地域に愛されていた存在だったと感じた」と話している。

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