地域の話題

だるま落とし 木工で作る 木祖村の保育園児 木曽広域連合の木育推進事業

削り終わっただるま落としで遊ぶ園児たち

 木祖村のとちのみ保育園の年長園児が22日、木材を使って「だるま落とし」を作った。地域の森林資源を生かした木曽広域連合の木育推進事業の一環。園児たちは、香りや堅さ、重さといった〝木の個性〟を感じながら、昔ながらの素朴なおもちゃを完成させた。

 あらかじめカットしてあるカバ材の表面や角を紙やすりで削ってなめらかにした。だるま落としの1段分はのこぎりで切断して作った。早速遊んだ園児たちは、成功するまで何度も挑戦したり、もっと削って調整したりと夢中だった。
 講座は、材料提供などで地元の木工業者と連携しながら、木曽郡内の認定こども園や保育園でそれぞれのプログラムを設けて順次開催している。この日は、木曽の木材を使った商品を企画販売しているツリー・トゥ・グリーン(東京)の伊藤龍二さんが手ほどきした。講座の最後には、二酸化炭素(CO2)の吸収・貯蔵といった木の役割を紙芝居で分かりやすく紹介し「木を使って完成させただるま落としも大切に使ってください」と園児に呼び掛けていた。

連載・特集

もっと見る