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御柱立て無業息災願う 塩尻で小正月行事

力を合わせて立てた南原上手の御柱

 塩尻市片丘南内田で小正月の御柱立てが行われている。無病息災や五穀豊穣などを祈る伝統行事で、14日は南原上手で住民15人ほどが参加し、協力して飾り付けた御柱を立てた。

 住民らは集会所から長さ約15メートルの柱を道祖神の傍らまで担いで運んだ。細い竹の先を割り、色紙を挟み込んだ飾りの「おんべ(御幣)」は事前に作ってあり、丁寧に柱へ取り付けた。風が強く作業がしにくい日だったが、住民らはロープを引いたり柱の根元を支えたりして立てた後、柱に縛り付けたわら束に「稲花」を差して仕上げた。
 当家と呼ばれる当番の米久保浩司さん(71)は「(新型コロナウイルスの影響で)しばらくできなかったが3年ぶりに立てることができた」と笑顔で話した。御柱は20日に倒し、飾りを各戸に配る。
 南内田の御柱は近年まで7カ所で立てられていたが、新型コロナの影響で近年は立てていない集落もある。14日には立小路でも立った御柱が確認できた。

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