地域の話題

黒崎遥さん・奏さん・匠君の3きょうだい 信州アプリコンテストで最優秀賞

賞状やゲームキャラクターの人形を手に受賞を喜ぶきょうだい

 県が若者向けに開催する「信州未来アプリコンテスト0(ゼロ)」で、松本市菅野中学校1年・黒崎遥さん(13)と妹の奏さん(10)=菅野小5年、弟の匠君(8)=同2年=のチーム・ごまごま団が最優秀賞を受けた。県内10圏域の位置や特産品、往来のしやすさを学べるゲームを開発し、遥さんは個人で応募した昨年度に続く2回目の最高賞となった。

 本年度テーマは「地域を元気にするアプリ」。3人の作品「信州マスター」は各地の特産品を産地から注文した地域へ効率よく運び、得点を競う。地図上で動かすキャラクターの速度が経路選択で変化したり、「ミッション」をこなして得点が追加されたりする。県内に不案内でも楽しめる細かな工夫や完成度の高さが評価された。
 本年度は15歳以下の部門に12組、大学生や専門学校生中心の29歳以下に77組が応募。書類審査を通過した18組が臨んだ審査会で、ごまごま団が部門を通じた最優秀賞に選ばれた。
 地図やボタンなどのデザインを担った奏さんは「皆で頑張っている感じがして楽しかった」と振り返り、テストプレーで不具合を見つけた匠君は「1回やると、いっぱいやりたくなる」と仕上がりに満足そうだった。
 遥さんは「ゲームを通して地域に詳しくなれる」といい、今後は「いろいろな人に楽しんでもらえるように、難しいプログラミングソフトにも挑戦したい」と張り切っている。