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塩尻市の高齢者 活動生き生き 154団体が活動継続

桔梗ケ原公民館で健康マージャンを楽しむ人たち

 塩尻市内で高齢者が自主的に参加する団体や活動が154あることが、本年度に市が行った調査で分かった。平成30(2018)年度時点では152で、新型コロナウイルス禍を経ても一定数維持されていた。高齢者クラブや奉仕団体が減った一方、音楽や運動などの同じ趣味で集う場は一定数あった。

 こうした団体や集いの場は、高齢者が生き生きと過ごし、介護予防にもつながるため、市が現況を把握している。本年度の調査は昨年3~5月に民生児童委員の協力を得て実施。154の団体には、平成30年度時点でも活動していたが把握できていなかった団体・活動も含まれるものの、長寿課の大野田桂子高齢支援担当課長は「高齢者が集う場が一定数あることが分かった。外出し、世間話をできる場があることは、元気でいられるために大切なこと」と話す。
 ただ、調査ではコロナ禍を経て活動時間を短縮したり参加人数が減少したりしたケースがあった。女性よりも男性の参加人数が少ない傾向がある点も課題だ。こうした中、男性に参加を促す取り組みも始まっている
 市社会福祉協議会の桔梗ケ原分会は生きがいづくりの「ひだまり会」で健康マージャンを実施。「金を賭けない、酒を飲まない、たばこを吸わない」ことがルールだ。「楽しい」「またやりたい」と好評で、昨秋からはサークルとし、桔梗ケ原公民館で月1回、定期的に活動している。1人500円で茶や菓子を味わいながら卓を囲む。励みにしてもらおうと、上位の人には菓子やラップなどの景品も贈る。
 守屋喜久男分会長は「認知症予防につながるほか、顔が見える関係づくりもできる。マージャンをしていると性格の一端が見えてくる。高齢者の居場所づくりでは男性はあまり出てこないがマージャンだと参加しやすい」と話している。

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