冬鳥のヒシクイ 安曇野に3季ぶりに飛来

国の天然記念物に指定されている冬鳥・ヒシクイが、3季ぶりに安曇野市内に飛来した。白鳥の飛来地で知られる御宝田遊水池(明科中川手)近くの水田で6羽の姿が確認されており、野鳥愛好家の目を楽しませている。
ヒシクイは全長80センチほどのガンの仲間で、シベリアで繁殖し日本で越冬する冬鳥。主に日本海側に飛来地がある。羽は黒が混ざった茶色で、くちばしの先端が黄色い。
毎年市内でガン・カモ類調査を行っている「アルプス白鳥の会」によると、昨年12月31日に水田に降り立っている姿が確認された。会田仁代表は「安曇野に飛来するのは、同じく天然記念物のマガンよりも珍しい」と話している。