政治・経済

松本市長選 現職・臥雲氏が再選へ出馬表明

閉会あいさつで再選出馬を表明する臥雲氏

 来年3月10日告示、17日投開票の松本市長選挙で、現職で無所属の臥雲義尚氏(60)=中央3=が21日、市議会12月定例会の本会議で、再選を目指して立候補する意思を表明した。「総合計画に基づき、前に進み続けなければならない。その先頭に立ち、一人一人が豊かさと幸せを実感できるまちをつくりあげる」と決意を述べた。

 臥雲氏は閉会あいさつで、新型コロナウイルス禍を通じて新時代を見据えた総合計画を定め、多様な学びを提供する体制づくりや管理職の女性比率向上などを行った―と1期目の任期を振り返った。子育て世代のさらなる経済的負担軽減、幅広い要職への女性起用のほか、身近な場所での行政サービス提供へ「地域の現場で働く職員を倍増し、地元第一の市役所づくりを推し進める」と述べた。
 臥雲氏は新伊勢町(中央1)生まれ。開智小学校、丸ノ内中学校、松本深志高校、東京大学法学部を卒業した。NHKに入局し、政治部記者、解説委員を務めた。平成28(2016)年の市長選に出馬し落選、前回選で新人6人の戦いを制し初当選した。
 市長選を巡っては、会社社長の上條邦樹氏(54)=中央1、元信越放送専務の菱山晋一氏(68)=沢村2=の新人2人が出馬を表明している。衆議院議員秘書の赤羽俊太郎氏(40)=笹賀=も近く立候補を正式表明する。